ROB NELSON
( MER BAGS)
07/6/13 写真追加
> PEDALMAFIA BOUTIQUE
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必要最低限の機能を備えた自転車と己の体だけを武器に生きるサイクルメッセンジャーのミニマルなライフスタイルは、何ごとも利便性を追求しすぎる「無駄」の多い今の世の中に対する強烈なアンチテーゼのように映る。彼らが肌身離さず身につける、「自転車に乗って荷物を運ぶ」ことだけに特化した武骨で頑丈なバッグにも、そんなメッセンジャーたちのアティチュードが現れているのではないだろうか。
今回
PEDALMAFIA.COMで取り扱い
を始めるブルックリン・ニューヨーク発のMERは、メッセンジャーバッグ本来の生々しさとインディペンデントスピリットを感じさせる小さなレーベルだ。生地の裁断からすべての工程をたったひとりで行うMERのオーナー兼デザイナーのロブにレーベルの背景などを聞いてみた。
まずロブ自身もメッセンジャーだったんだよね?
「うん。美大を卒業した後、NYで3年ぐらいデリバリーしてた」
いま世界中でメッセンジャーカルチャーが注目されつつあるけれど、メッセンジャーの魅力ってなんだと思う?
「NYのクレイジーなトラフィックを縦横無尽に駆け抜けることは本当に刺激的だし、大きな魅力。でもそれ以上に僕はメッセンジャーのライフスタイルにすごく影響を受けたんだと思う。こっちには本当に長い間メッセンジャーを続けてるストリートレジェンドたちがたくさんいるんだ。最近トラックバイクを乗り始めたようなキッズたちじゃなくてね。誰よりもこの街を知り尽くしていて、自分の体とバイクを生活の糧として生きる筋金入りのメッセンジャーたちだよ。お金ももちろん大切だけど、それ以上に彼らはメッセンジャーのライフスタイルを心の底から楽しんでるんだよね」
メッセンジャーのライフスタイルっていうと?
「何か便利なものに頼るんじゃなくて、自分でできることはすべて自分でやるっていうミニマルなライフスタイル。自分の力で必要最低限の金を稼ぎ、生活自体を楽しむこと。そうすれば人生はもっとシンプルになるし、他の人たちや環境に与える影響も少なくて済む。今の世の中には色んなことが溢れすぎていて何ごとも過剰すぎることが問題だと思う。メッセンジャーっていう仕事を通じてそういうことをすごく意識するようになったんだ。それは僕が作るバッグにも現れていると思う」
確かにMERのバッグは本当にシンプルで無駄がないよね
「僕は昔のモーターサイクルバッグや乗馬用のバッグとかオールドスクールでベーシックなバッグが好きでね。自転車とメッセンジャーバッグっていう関係もそうだけど、シンプルな乗り物とシンプルなバッグっていう組み合わせにすごく魅力を感じるんだ。だから僕が作るバッグには必要最低限の機能だけ、無駄なギミックは極力省くようにしてる」
ロブはバッグを作ろうと思ったきっかけを教えてくれる?
「メッセンジャーだった頃にちょうどいいバッグがなくて、なんとなく仕事用に自分で作ってみたんだよ。バカみたいに大きいバッグだったんだけど(笑)。そうしたら周りの仲間たちも欲しいって言うから作り始めていくうちに楽しくなってきて、それで2001年にMERを立ち上げたんだ」
MERはロブひとりでやってるんだよね?
「そうMERは僕ひとりの完全なワンマンオペレーション。ブルックリンのブッシュウィックに小さなスタジオがあって、そこですべての作業をやってる。小さなビジネスでたくさん作ることはできないけれどそれで良いと思ってる。金儲けに走るより、自分ひとりでできる範囲のことをやり続けることの方が大切だと思うからね。すべてハンドメイドだから効率は悪いかもしれないけれど、大量生産された商品にはない人間味があるプロダクトにはもっと価値があると思ってる」
MERのお客さんはどういう人たちが多いのかな?
「メッセンジャー、サイクリスト、トラベラー、スケートボーダー、哲学者・・・・人生を生きるありとあらゆる人たちだね」
ありがとう。日本の人たちにロブ自身の言葉を伝えることで少しでも
MERのスピリットを理解してもらえれば良いと思ってる。最後に何かメッセージを
「KEEP IT REAL!!」
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